BANSHEE PARADOX
先月のバイシクルクラブ別冊の29er特集、チェックしていただけましたでしょうか。
ちょいとインプレにも登場してますが、その時に組み上げたParadoxの感想などを少し。
ヘッドセットはスタンダードなタイプ。
今回は廃盤となったNUKEPROOFのステンレスをインストール。
なにしろ鉄なんでゴッツリ重いですがこのかっこよさ、たまりません。
BBまわり。このロウカラーは、ワイヤーでブラッシングを施した後クリアーを吹いてあります。
とにかくこのロウカラー、国内では大人気で入荷する全モデルの8割はこれです。
見えてないけどRACEFACEの削り出しクランクが似合います。
横から。「ハイドロフォーミング」という水圧で変形加工されたパイプはぶっといアルミパイプならでは。
そしてこのシートチューブの曲げがPARADOXの最大の特徴と言ってもいいでしょう。
車輪径が大きい29erはどうしてもBBからリアアクスルまでの「リアセンター」が長くなってしまい
物によっては26インチトレイルバイクの平均より3cm以上長いものもあります。
こうなると、当然ですがタイトコーナーでの取り回しに差が出てしまうわけです。
通常26インチバイクでフレームの各寸法の話をする時に5mm刻みで違いを語りますからね。
Paradoxは426mm。乗り易いわけです。
ということで、アルミ29erの紹介でしたが、個人的には29erのアルミ、何よりも一番いいですね。
一概には言えませんが、(以下ジオメトリーは無視して)スチールはどのメーカーも重量を意識してか、
または乗り味を意識してか、薄く軽いチューブでしなりがあるので、スローライドを楽しむ方に向いていますね。
スチールを選ぶのであれば、できるだけ軽い物を選んで、ダメージを与えないように
ちょっと気づかって乗ると長持ちします。重い物はガッツで乗りましょう。
そしてとにかく軽く、進むバイクという意味では絶対カーボンをおすすめします。
そしてこのParadoxみたいな(他にあるかわかりません)のは、登りもそこそこいけて、
フレームへのダメージなんて気にもせずガツガツ下りも楽しみたいなんて方には最適。
BBも低いので足つき性は26インチと全く同じですし。
ただ一点、120mmぐらいのサスペンションを前提に作られているので、ハンドル位置が
高く、あまりライズのあるハンドルは上体が起きすぎて登りが辛いかもしれません。
と言ってもトレイルバイクはこれぐらいのほうが楽しいですけどね。
とにかく今年ブレークするであろう29er、賛否両論ありますが、どこまで楽しめるか、
これからいろいろ試したいと思います。